日本の最低賃金は、中央最低賃金審議会で示された目安をもとに、各都道府県に設置された「地方最低賃金審議会」で審議されて決定されています。
今回、47都道府県すべての「地方最低賃金審議会」の議事録を取り寄せ調べたところ、都道府県によって、公開のされ方にきわめて大きな違いがあることがわかりました。それを元に、初めて「地方最低賃金審議会公開度ランキング」を作成しました。
先日、最低賃金を全国一律にすることをめざす自民党の議連も結成されるなど、最低賃金の地域間格差の是正は大きな政治的テーマになりつつあります。しかしながら、今回のランキングの作成によって、その前提となる最低賃金の決定のされ方がきわめて閉鎖的な都道府県が多いことが確認できました。
1 位 44 点 鳥取
2 位 41 点 和歌山、愛媛
4 位 37 点 高知
5 位 36 点 福岡
6 位 35点 鹿児島
7 位 34 点 大阪、岡山
9 位 33 点 広島
10 位 32 点 山梨、長崎
12 位 31 点 福井、岐阜、徳島、佐賀、大分
17 位 30 点 宮城、栃木、兵庫、山口
21 位 29 点 岩手、秋田、石川
24 位 28 点 北海道、新潟、富山、滋賀、香川
29 位 27 点 神奈川、静岡
31 位 26 点 茨城、島根、沖縄
34 位 25 点 福島、群馬、京都、奈良
38 位 24 点 青森※
39 位 23 点 山形、愛知
41 位 22 点 三重、熊本、宮崎
44 位 21 点 埼玉、千葉、長野
47 位 16 点 東京
※青森は未裁決のため順位が変動することがある。
会見の様子(レイバーネット)