最低賃金未満で働かせる自治体が問題に

一部の地方自治体で、職員を最低賃金未満で働かせていることが問題になりました。

茨城県桜川市では、2022年11月から5ヶ月間、農林課で働く会計年度任用職員(非正規労働者)を時給897円で募集していました。このとき、茨城県最低賃金は、時給911円(改正前は897円)です。

地方公務員は一部の職員を除き、最低賃金法が適用除外されています。賃金は労使が決定すべきところですが、あまりに低い賃金を最低賃金で保護しています。一方、地方公務員は、条例で決定されるために最低賃金法が適用除外されるというしくみです。

ですが、条例で決めるといっても、健康で文化的な最低限度の生活を保障する最低賃金を上回らなければならないことは当然です。公務職場において、非正規労働者を最低賃金ギリギリで働かせていることを問題にすべきです。