手取り15万円以下になると不安しかない

最低賃金の近くで働くと、月の手取りは20万円を下回ります。

例えば、現在の東京都最低賃金は時給1041円。これで1日8時間、1か月に23日働いても、収入は19万1544円です。手取りは15万円程度になるでしょう。

手取り15万円以下の2人の女性が取り上げられています。

東京都内に住み、副業して生活している女性は、「何のために働いて何のために生きているのか時々わからなくなる」と悩んでいます。

また、月の手取りが11万円の非正規労働者は、「正規雇用になっても非正規雇用と給与は少ししか変わらず、時間での拘束が増えるだけ」で、働き方を変えるかどうか迷っています。

収入が少ないと、働く時間を長くすることで対応することになりますが、それは無理な働き方をしたり、健康に不安を抱えて生きることにつながります。

最低賃金が低いために、こうした劣化した雇用が広がっています。特に、女性や若者を苦しめることになります。最低賃金を大幅引き上げることは急務です。