コロナ禍と労働運動
新型コロナウィルスの拡大で、世界中の労働者が困難な状況に置かれています。多くの労働者が解雇されていますが、その中心は非正規労働者です。
解雇と言われなくても、「シフトはない」と言われ、失業に追い込まれています。
その一方で、株価は上がり、富裕層とグローバル大企業は、コロナ禍の中で、空前の富の蓄積を続けています。
富裕層と貧困層との格差が広がっている状況の下で、労働運動が果たすべき役割をいまこそ果たす必要があります。
コロナ禍と最低賃金
生活困窮に追い込まれている非正規労働者や低賃金労働者の仲間たちとともに、最低賃金を大幅に引き上げていくことが重要です。
ところが、2020年度の最低賃金の結果は、ひどいものでした。
コロナ禍を口実に、最低賃金の据え置き傾向は強まり、ここ数年、続いていた引き上げの傾向は止まりました。こうした据え置き傾向が続くならば、非正規労働者の生活困窮は、コロナ禍でさらに悪化します。
雇用も賃上げも奪われている
いま、労働運動にかけられているイデオロギー攻撃は、「コロナ禍なのだから賃上げはできない」というものです。
しかし、この攻撃は非正規労働者から見れば、欺瞞であることがはっきりします。非正規労働者は、雇用を奪われています。非正規労働者は、「雇用か賃上げか」の選択を迫られているのではなく、雇用も賃上げも奪われています。
非正規労働者の賃上げ、つまり、最低賃金の大幅引き上げにたたかうことが労働運動に求められています。
コロナ禍だからこそ最低賃金の大幅引き上げを
コロナ禍だからこそ、最低賃金の大幅引き上げが必要です。全国一律1500円を目指して、全国的に行動を展開します。
ぜひ、私たちと一緒に活動しませんか。