オーストラリア政府は、7月改定の最低賃金をインフレに合わせて引き上げるよう求めています。オーストラリアの最低賃金は、連邦法務省が所管するものの独立した権限を持つ厚生労働委員会が決めています。
オーストラリアの最低賃金は、今年度の全国統一最低賃金(成人)は、前年度比で5.75%高い時給23.23豪ドル(約2300円)としており、世界でも指折りの高水準です。
一部に最低賃金の引き上げが物価上昇を招くのではないかとの懸念がありましたが、賃金と物価がスパイラル的に上昇する兆しはありません。インフレ率はピーク時の8.4%から3.4%に低下しています。
労働党政権は、物価上昇分を上回る実質賃金の上昇を着実に継続させたい考えです。